「エンジニアの知的生産術」を読んだ

読んだ理由

エンジニアとして働き始めたこの一年間、どうにも自分が闇雲に進んでいる感覚が拭えなかった。
目標にしている人はたくさんいるのだけれど、果たして自分は効率的に目的に向かっているのか?という疑問を感じるようになってきたので読んだ。

新しいことを学ぶには

情報収集、実践、応用はよく学習本であるやつという感想だったが、具体的に技術書を写経することについて述べられているのが面白かった。写経は効率が低いけれども写経しないと理解できないほどの問題に立ち向かわないとコンフォートゾーンから出れない、と書かれていた。最近自分もRustの技術書をヒィヒィ言いながら写経しているのだけれど、この本で少し勇気づけられた。
写経するときも頭を使って書き換えやコメントを利用しようとも書かれていた。このあたりは自分もよくやるのでこれからもやっていきたい。
逆にRubyの本を一から十まで写経するのも効率が良くなかったなという反省もあった。

やる気を出すには

この本ではタスクを一つに絞り、タスクを小さくするためにポモドーロ・テクニックを活用することが書かれていた。
タスクをマルチにするのは良くないのは自分も感じていて、同期的にタスクをこなすというのは腑に落ちた。 このブログもポモドーロ・テクニックを使って書いている。スマホを見ないと決めるのは大きな効果があった。

記憶を鍛えるには

この章で面白かったのは、一度読んで思い出してからさらにもう一度読むという「思い出し学習」が単に本を四回読んだだけの人より学習効果が高かったというものだ。
「思い出し」というのは記憶の穴を自己認識し危機感を得られる行為らしい。技術書を読んだあとに目次をみて内容を説明できるか?というぐらいなら真似しやすいだろうか。ブログを書くにのは二回目の通読のような気がするので、ブログを書く前に「思い出し」をやるといいかもしれない。

効率的に読むには

読書の目的は大雑把な地図、思考の道具というのが面白かった。自分の場合何しろ基礎体力が足りないと感じているので大雑把な地図がほしい。そのためにいろいろな分野をつまみ食いする。というのが大事なフェーズなんだろうと感じた。 とりあえずブログを書いて人に教えるを重点的に意識したほうが良さそう。

何を学ぶべきか?

戦略をもって学ぶのが良いということが書かれていた。 差別化戦略について語られていて、A要素だけでは人に勝てないならB要素もかけ合わせて卓越することが重要だと書かれていた。よくキャリア戦略なんかでも語られている考え方だと思う。「境界をまたぐ、複数の組織に属する」というのは本やOSSでも達成できることのような気もするけど、実際に体験するためには働いたり留学なり何かしら義務を持ったほうがいいのだろうか。

まとめ

現実の行動で変わったことは

  • ポモドーロ・テクニックを使うようになった
  • 広く片っ端からつまみぐいすることも悪くないと考える様になった。
  • 本を読んだあとに目次をなめる行動をするようになった。

ぐらいだろうか、周りがすごいエンジニアばかりで差別化するというのがなかなか思いつかない。